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- インプラント 矢野歯科医院
歯を失ったときの選択肢の一つである、インプラント
第2の永久歯ともよばれるほど、天然歯に近い見た目と噛み心地を再現できます。
歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込み、機能と審美性を回復する歯科治療です。
この治療は、ブリッジや入れ歯といった従来の方法に比べて、周囲の歯を削る必要がなく、より自然な噛み心地と見た目を提供します。
インプラントの人工歯根は、チタンなどの生体親和性の高い素材で作られ、あごの骨に直接固定されるため、第二の天然歯とも称されます。
- 歯ごたえのあるものが食べられるので,今まで通りの食事が楽しめます。
- バランス良く咬めるので、残っている歯で無理に噛むことが無くなり、自身の歯も長持ちします。
- 入れ歯のように取り外しをする面倒がありません。
- 発音が安定するので会話が楽しめます。
- 見映えのする口元がもどって、気持ちよく笑顔をつくれます。
- 定期的なメンテナンスによって長期間使用できます。
このように大きなメリットがあるインプラントですが、
外科的な手術が必要なため患者さんへの負担が比較的大きいという側面もあります。
また、治療部位含め口腔内、全身状態を確認しながらの治療となるため、
治療期間が比較的長くかかることがあります。
当院では、インプラント治療での患者さんの負担を軽減し、安心して治療を受けていただくために次のような取り組みをしています。
インプラント治療では、人工歯根をあごの骨の中に埋め込みます。
歯科用CTは口の周りを360度回転し、立体的な画像を撮影できます。
あごの骨の状態や神経、血管の正確な位置を判断し、口腔内の状況を把握して治療計画を立てられます。
CT写真などの患者さんのデータをもとにインプラントを埋入する角度や長さをPCでシュミレーションします。
これにより手術をより正確に精密に行うことができます。
また、神経や血管などを傷つけるリスクも減少するため手術の安全性も高まります。
また、シュミレーションからインプラントの位置や方向、角度などを調整したサージカルガイドを作製します。
サージカルガイドをお口に装着してガイドに沿って手術を行うことで、
シミュレーション通りにインプラントを埋入することができます。
世界シェアトップクラスを誇るインプラントメーカーである
スイスのストローマン社製のインプラントを使用しています。
世界70ヶ国以上で採用されており、その歴史は50年以上にも及び、
優れた製品特性および長期的な安全性を示す豊富なエビデンスにより、世界中で高い信頼を得ています。
最適な治療を受けていただけるように患者さんの悩みや思いをお伺いします。
インプラント治療を受けるには他の歯の状態や歯周状態を健康に保つことがひつようです。
インプラントは骨とは結合しますが、歯肉とは結合しません。そのため歯周炎には弱いです。
治療前に口腔内を清潔にすることで治療したインプラントを長持ちできるようにしましょう。
インプラントのメリット・デメリットについても再度お伝えし、ご理解ご納得いただいたうえで治療を始めていきます。
麻酔をして顎の骨にインプラントを埋めます。
歯肉を切開しあごの骨にドリルで穴をあけ、インプラントを埋めます。
インプラントを埋めた骨の治りを待ち、骨とインプラントが結合するのを待ちます。
この骨の治癒に時間が必要なため、数か月から半年ほどかかります。
一度目の手術の際に感染を防ぐために、インプラントを歯肉で覆っているため、インプラントの頭を出すために再度手術を行います。
麻酔をしてインプラントの上にある歯肉を切除します。
2度目の手術の傷が治ればインプラントの上部分に装着する人口の歯を作成します。
当院では口腔内スキャナーを用いて患者さんのお口のデータをスキャンし作成していきます。
完成した人工歯を上に装着してかみ合わせを確認して完成です。
インプラントを長持ちさせるには口腔内を清潔に保つことが大切です。
清掃状態のチェックと手の届かない部分の清掃のためにも、定期的に歯科医院でのメンテナンスが必要です。
インプラントの10年後の生存率は平均で95%です。
これは平均寿命であって、定期的なメンテナンスを受けることで、この日数をのばせます。
インプラントをしたい部分の骨が減っていると、インプラント治療ができない場合があります。
歯周病が進行してしまっている。歯が抜けたままになっているなどの理由であごの骨は減少していきます。
そのような場合も骨造成を行うことで、安全にインプラント治療ができる可能性があります。
インプラント治療は歯根部分を支えるあごの骨の厚みが必要です。
そのままの状態で治療を行うと、インプラントを支えきれないだけではなく、治療後の見た目や機能に問題が生じる場合もあります。
そのような際は、インプラントを埋め入れる前、もしくはインプラントを埋め入れると同時に、顎の骨を増やす手術を行います。
この手術には骨の少ない箇所の状態に合わせていくつかの治療方法があります。
あごの骨がやせていてインプラントを支える幅がない場合に行う治療です。
骨を作りたい部分にご自身の骨や人工骨を入れて、特殊な膜(メンブレン)で覆う治療法です。
GBRと同時にインプラントを埋めることもあります。
ソケットリフトとは、上顎の骨が薄い場合に行う治療法です。
インプラントを埋める場所の上顎洞の手前まで穴を開け、上顎洞を上に押し上げることで高さをつくります。
そのままインプラントを同時に埋めこむこともあります。
サイナスリフトでは歯肉を切開して、骨と粘膜を剥がした上で骨補填材を足します。
極端に骨が減少していて、広範囲で増やす必要がある場合に行います。
サイナスリフトの場合は、骨造成を行い骨の増加を確認してからインプラントを埋入します。
インプラントの治療を開始から治療終了までの期間は、個々の症例によって異なりますが、約3~6か月ほどです。
インプラントを埋めてから、インプラントに骨が結合するためには、一定の期間が必要であり、
この期間はインプラントを埋めた部位の骨の状態に大きく影響されます。
また、インプラント治療部位の骨の造成が必要な場合には、さらに治療期間が延びることになります。
内科的疾患、特に糖尿病、腎臓や肝臓の疾患、ぜんそくなどの呼吸器系疾患、心臓病などの循環器系疾患、
高・低血圧の方などは、その病気を治療している先生の意見なども参考にして総合的に判断します。
また服薬されているものの種類によってもインプラント治療ができないものがあります。
疾患や服薬内容をスタッフにお伝えください。
インプラント埋入手術の際には、歯を抜いたり歯を削ったりする時に使用する局所麻酔を使用します。
手術後には鎮痛薬(痛み止め)を服用していただきます。
インプラント埋入手術後、インプラント部が腫れます。
腫れる程度は手術の状況によりことなりますが、次第に腫れは引きますので心配はいりません。
また手術部位に関連して内出血が起きて顔の一部が紫色になることがありますが、このようになった場合にも心配はいりません。