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インプラント治療と痛みについて知っておくべきこと|京都府宇治市伊勢田町の歯医者・歯科|矢野歯科医院 宇治歯科診療所

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インプラント治療と痛みについて知っておくべきこと
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インプラント治療に興味を持つ患者さんの中には、「手術の痛みが心配」と不安を感じている方が多いです。

今回はインプラント治療における痛みの真実と、その治療過程で期待できるメリット・デメリットについて分かりやすくご説明いたします。

あらかじめ知識を持って安心して治療に臨めるようにしましょう。

 

目次

  1. インプラント治療とは?
  2. 手術プロセスと痛みについて
  3. 痛みを減らす方法
  4. まとめ

 

1. インプラント治療とは?

インプラント治療とは、歯を失った部分のあごの骨に直接人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。

これは自然な見た目を取り戻すだけでなく、噛む力も回復させるため、全体的な口腔健康を改善することが期待できます。

あごの骨に埋め込む必要があるため、外科的な手術を行います。

そのため、治療中や治療後の痛みの心配をされる方は少なくありません。

 

 

2. 手術プロセスと痛みについて

手術中

インプラント手術は局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほぼありません。

手術では、①麻酔をする時の痛み ②歯肉を切開することでの痛み ③骨を削ることでの痛み の3つの痛みのポイントがあります。

 ①麻酔をする時の痛み

 麻酔は手術中の痛みを取り除くために不可欠なものです。

 しかし、歯科用の麻酔では針を刺す前に表面の麻酔を塗布し、針による痛みを和らげます。

 また、電動注射器を使用することで針を進めるときの痛みや圧迫による痛みを最小限に抑えます。

 

 ②歯肉を切開することでの痛み

 インプラントを骨に埋入するためには、歯肉を切開してあごの骨からはがします。

 切開した傷が治まるまで治療後痛みが出ることがあります。

 

 ③骨を削ることでの痛み

 インプラントを骨に埋入するために、歯槽骨というあごの骨に穴を開けます。

 専用のドリルを使用して、削るときに生.じる熱で骨がやけどするのを防ぐための水を出し冷ましながら徐々に削ります。

 この際に何らかの理由で歯槽骨がやけどしてしまうと術後痛みが出ることがあります。

 

②③の痛みは麻酔がしっかりと効いていれば痛みを感じることなく終われます。術中に麻酔が切れてしまうなどで痛みが出てきてしまった場合は麻酔薬の追加などで痛みを感じないようにコントロールします。

 

手術後

術後は麻酔が切れてくると痛みや不快感を感じることがあります。

これは個人差があり、多くの場合は処方される鎮痛剤でコントロールが可能です。

手術後の最初の数日は特に注意が必要であり、冷たく柔らかい食事の摂取や激しい運動の避免など、指示に従って行動することが重要です。

 

治療後

手術が終わり、その後に痛みが出てくることもあります。

そのほとんどがインプラント周囲炎やかみ合わせによる痛みによるものです。

・インプラント周囲炎

 インプラント周りの歯茎に歯周病のような症状が出ることです。

 治療後にしっかりとブラッシングができていなかったり定期的なメンテナンスを受けていないと、周辺に歯石が付着し炎症を起こします。

 最終的にはインプラントが抜けてしまいます。防ぐには定期的なメンテナンスと的確なお手入れが大切です。

・嚙み合わせ    

 人工歯のかみ合わせがあっていない場合でも痛みが出ることがあります。

 セット時にはかみ合わせがあっていても数年経つ間に欠ける、緩むどのトラブルが生じることがあります。

 こちらも定期的なメンテナンスで確認していくことが大切です。

 

また、これらの場合以外にも、インプラント治療には骨を増やすための外科処置等が増えることがあります。

処置の数が増える分痛みが出てくる可能性ももちろん増えます。

 

3. 痛みを減らす方法

痛みの発生するポイントがわかったところで、どうすれば少しでも術後の痛みを減らすことができるのかをご提案します。

 

①飲酒や喫煙を控える

お酒には血流を促進する働きがあり、治療後の痛みや炎症を増やす原因となることがあります。

また、たばこは傷口が細菌感染をおこしやすくなります。

 

②歯磨きやうがいに気を付ける

歯磨きによる刺激は術後の傷口には強すぎるので、傷口に当たらないようにしましょう

また、術後うがいを激しくすると傷口が開く原因にもなります、軽く含んで吐き出す程度にしましょう。

 

③固いもの、辛いものなど刺激のある食べ物をやめる

固いものを噛むと歯茎の刺激となってしまい、痛みの原因になります。

また、辛いものも傷口に当たると刺激になってしまうため、術後数日は控えましょう

 

④お風呂や運動を控える

お風呂や運動は血行を良くするため痛みや炎症を増やす原因になります。

運動は血行を良くするだけでなく、疲労により傷の治りを遅くする可能性があります。

術後は可能な限り安静にしておきましょう

 

もちろん手術後の痛みや腫れに対しては、適切な痛み止めの使用が効果的です。

また、冷却パックを利用して腫れを最小限に抑えることができます。

ポイントは、患者さん自身が快適に過ごせるよう主治医との密なコミュニケーションを保つことです。

 

4. まとめ

インプラント治療における手術の痛みは、適切な麻酔と術後の管理により大きく軽減することができます。

治療過程を理解しメリット・デメリットを十分に検討して、より良い口腔健康を目指してください。

何かご不明な点があれば、いつでも私たち専門のチームにご相談ください。

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