2024/05/17
マウスピース矯正は近年、その目立ちにくさと使いやすさで多くの方に選ばれています。
しかし、ワイヤー矯正との比較や、インビザライン・アソアライナー・キレイラインなどメーカーや種類が複数存在するマウスピース矯正は
そして、治療費用の面で迷われる方も少なくありません。
今回はマウスピース矯正の基本的な情報と、費用効果を重視した安価なマウスピース矯正の選び方についてお伝えします。
目次:
1.マウスピース矯正の基本
マウスピース矯正は、従来の固定式ブラケットによるワイヤー矯正とは異なり、取り外し可能な透明な樹脂製のアライナー(マウスピース)を使用します。
このマウスピースは、コンピュータを用いて一人ひとりの歯並びに合わせて細かく設計され、不正な歯並びやかみ合わせを徐々に修正していきます。
透明で装着時に目立たない上、食事や歯磨きの際に取り外せるため、生活の質(QOL)を大きく損なうことなく矯正治療を受けることができます。
2.身体的・経済的・精神的メリットとデメリット
マウスピース矯正の最大のメリットは、見た目の自然さと取り扱いの容易さにあります。
このことは、患者さんの精神的な負担を大きく軽減します。
また、取り外し可能なため、食事制限が少なく、口腔内の清潔を保ちやすいという身体的なメリットもあります。
経済的な面では、従来の矯正治療と比較して高額になるケースが多いですが、長期的に見れば、歯の健康を守ることによるメリットも大きいです。
デメリットとしては、取り外し可能であるため自己管理が必要になり、指示された時間以上に装着しないと効果が得られない点が挙げられます。
3.費用を抑えたマウスピース矯正の選び方
費用を抑えるためには、まず矯正治療を提供するクリニックを複数比較することが大切です。
インターネットの口コミや実績、治療プランの提案力をチェックし、信頼できる歯科医師に相談を持ちかけましょう。
矯正治療では長期間複数回の通院が必要なため、通院しやすい歯科医院を選ぶこともポイントの一つです。
治療中なにかトラブルが起きた時に相談しやすい歯科医院を見つけられると安心です。
また、治療が始まる前に明確な見積もりを出してもらうこと、支払いプランが用意されているかどうかを確認することも重要です。
基本的には保険治療ではなく自費診療になるため、カード払いやデンタルローンといった歯科専門のローンを取り扱っている医院もあります。
最近では、低価格で利用できるマウスピース矯正キットも登場していますが、メリットデメリットをよく確認し、自己判断で選ぶ際は慎重に行うべきです。
歯列の状態から治療が必要と考えられる場合は、歯列矯正にかかった費用が医療費控除の対象になる場合もあります。
4.治療期間とその流れ,
マウスピース矯正の平均的な治療期間は、1年半から2年程度ですが、個人差があります。
前歯ががたがた、かみ合わせが悪い、出っ歯が気になるなどそれぞれの症状にあった治療方法が存在します。
特に抜歯が必要な重度の歯列不正では、期間が長くかかってしまう場合があります。
例えば当院の治療の流れとしては、まずどのような点が気になり矯正を検討されているのかをご相談させていただきます。そして、口腔内スキャナーにより簡単なビフォーアフターをお見せします。
その後、口腔内や顔貌のお写真やレントゲン撮影により精密に検査をさせていただき、詳しい治療計画をご提案します。
それを確認していただきながら、歯を抜く、歯を抜かない、どの部分をどのように動かす、治療期間の目安や費用などの治療方針を患者様とご相談します。
その後、専用のソフトウェアを使って治療計画を立てます。
立てた治療計画を元にマウスピースが製作され、数週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を徐々に動かしていきます。
費用は平均で70万円から100万円程度ですが、これには治療内容や歯科医院による差があるため、事前の確認が不可欠です。
5.まとめ – 安心して治療を受けるために
マウスピース矯正は、その見た目の自然さと取り外しの容易さから、多くの方に選ばれている矯正治療です。
費用を抑えつつ安心して治療を受けるためには、信頼できるクリニック選びと、明確な治療計画および見積もりの提示を受けることが重要です。
万が一のために、治療のリスクや期間中に必要なセルフケアについても、十分に理解しておくことが望ましいです。
自分の歯並びや噛み合わせに自信を持ち、長期的な健康を手に入れるために、ぜひマウスピース矯正を検討してみてください。
宇治市伊勢田町 矢野歯科医院