2022/08/19
~歯の将来を左右する大切な時期~
こんにちは。歯科医師の織田直樹です。
また暑さも徐々に夏本番を思わせるようになってまいりました。
体調を崩されたりしておりませんでしょうか?
8月に入り、早いもので1年の折り返しとなってまいりました。
お子様がいらっしゃるご家庭では、夏休みに入りましたね。
さて、思春期は体が大きく変化する時期でもあります。それと同時にお口の中にも大きな変化が起こります。15歳ごろは永久歯がすべて生えそろい大人の歯列が完成する時期になります。なので歯の健康状態を左右する大切な時期とも言われています。
当院では、特に中学生、高校生の定期検診をおすすめしております。
ふだん、部活動や習い事で定期検診に来られる機会がなかなか作ることができないからこそ、夏休みや冬休み、春休みの活用をお勧めしております。
とくに思春期に入り、見た目など気を使い始める頃にもなりますよね?
むし歯による口臭予防としても、この時期の習慣化はとても重要になります。
事実、むし歯の多い人の口腔内では、「メチルメルカプタン」や「硫化水素」といったにおいの強いガスがつくられやすく、それが口臭となって拡がります。
むし歯や、歯肉炎・歯周病は生涯で初めてかかる生活習慣病です!!!
歯みがきは自分みがきの第一歩!!
「むし歯になりやすい生活習慣」
●甘いものを頻繁に食べる。
むし歯菌(ミュータンス菌など)は糖分を餌にするため、むし歯菌を増やしてしまいます。
●間食やだらだら食べ
歯に歯垢(プラーク)が溜まりやすく、むし歯菌を増やしてしまう。
●歯磨きをしない、もしくは1日1回だけ
歯に歯垢(プラーク)が溜まりやすく、むし歯菌を増やしてしまう
●しばらく歯医者さんに行っていない、もしくは行ったことがない
自分でも気づかないうちにむし歯が進行してしまっている。
また、いくつかの研究やデータでわかってきたこととしては、
【学力に影響が出る】
むし歯が多いと、歯並びもガタガタしよく噛めなくなってしまうため、噛む刺激が脳に伝わらなくなってしまいます。また、むし歯のせいで歯並びが悪くなると、イライラしやすくなったり、集中力が落ちる原因にもなります。
そのため、学力に影響が出てくる可能性があります。知人の歯科医師に聞きましたが、とある進学校の検診でのむし歯率の低さ、歯並びの綺麗さに驚いたと言っておりました。
多くの子が小さい頃から定期検診を受けたり、小児矯正を受けたりしていたりするようでした。
【スポーツで能力をうまく発揮できない】
スポーツをする上で重要になってくるものとして、バランス感覚や瞬発力などが挙げられます。
このような能力はしっかりと食いしばる事でより発揮されます。虫歯で歯がしっかり食いしばれないと、十分に能力を発揮できなくなってしまいます。
ぜひ、将来のために、長期のお休みの1時間でお口のケアをしていきましょう!
実際どんなことをするのか、
初めての歯医者さん、久々の歯医者さん。緊張しますよね~
まず矢野歯科ですることは、
●レントゲン撮影
レントゲンは細かい部分まで見ることができ、お口から見ただけではわからない、歯の根元、歯の神経、骨の状態まで詳しく知ることができます
●むし歯のチェック
むし歯は見えないところにできやすい!痛みがなくてもむし歯なっていることもあります。
また、一度治療しても新たにむし歯になっていることもあるので専門的な立場から医師が確認
●歯ぐきのチェック
歯周ポケットの深さはどのくらいか、歯ぐきに炎症はないか確認
●ブラッシング指導
普段どんなふうに磨いてるのかな?磨き残しなどをチェックして”歯みがきのプロ”歯科衛生士さんに正しい磨き方を教わろう
●歯垢除去
自分で取りきれなかった、歯垢はむし歯や歯肉炎や歯周病の原因になります
磨きにくい場所もキレイにおそうじします
●歯石除去
歯石は歯ブラシで取り除くことはできません
なので専用の器具を使っておそうじします
その他にも歯並び(矯正)や顎の痛みなど何でも相談して下さい!
目指せ!8020 80歳になっても20本以上歯を残そう
歯やお口の健康は私達が生活の質を良くする上で重要だと考えています。
むし歯や歯周病、歯がなくなることで美味しくご飯が食べれなかったり、発音がし辛く喋りにくくもなります。
スポーツをする時に力が入らず運動をする事からも遠のいてしまいます。
自分の未来のためにも、中学生、高校生のうちから正しい歯みがきの知識を身につけ、お口の健康を守りましょう!!