2024/10/03
テレビを見ているとき
お絵描きしている
お散歩しているとき
ふと子供の顔を見ると口が開いているなぁと思うことはありませんか?
①口周りの筋力の低下
近頃は柔らかいものしか食べなくなってきたことや噛む回数が減ってきていることで、口周りの筋肉の発達不全を引き起こします。
②アレルギー性鼻炎
鼻での呼吸がしっかりできなくなってしまうと、口呼吸になってしまいます。
③舌の位置異常
長期間の指吸や舌を正しく機能させられない場合、舌が普段から下あごの中に納まっていることがあります。
正しい舌の位置はスポットという、上顎の前歯部の裏側に舌の先端がくる状態です。
また、舌小帯短縮症という舌と下あごをつなぐ小帯が短すぎるために、舌の動きに制限がかかっている場合もあります。
このような状態の場合、症状の重さによっては舌小帯を切除することがあります。
④かみ合わせや歯並び
かみ合わせや歯並びによって口を閉じるのが難しくなり、口が開いてしまっていることがあります。
①歯並びが悪くなる
歯並びは遺伝によって決まるのでは、と思っていませんか?
歯並びには遺伝的要因と環境的要因の2つの要因によって悪くなります。
お口ぽかんは環境的要因の大きな一つの要素です。
歯並びの良さは口周りの筋肉のバランスによって左右されます。
お口ぽかんは口周りの筋肉が低下してしまうので、このバランスが崩れてしまい歯並びが悪くなります。
②虫歯や歯周病になりやすい
お口の中が乾燥し、唾液の働きが低下してしまい、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい環境になります。
また、乾燥により着色が着きやすくもなってしまうので、お口が開いている子は前歯が黄色くなっていることが多いです。
また口の中の細菌が増えることで口臭がきつくなります。
③風邪をひきやすい
鼻で空気を取り込むと、空気中のウイルスやほこりは鼻水や鼻毛などのフィルターにより侵入を防がれます。
お口ぽかんのお子さまは直接口から空気を取り込んでいるので、このフィルターがないため風邪をひきやすいです。
④姿勢が悪くなる
口で呼吸をしていると顎を前に突き出す姿勢になりやすくなるため、どんどん猫背になっていきます。
猫背になると、鼻で息を吸いにくくなるのでより口呼吸の癖がつきます。
⑤顔がゆがむ
お口ぽかんのままにしておくと、口腔周囲筋が低下し顔が歪んできます。
また、歯並びも悪くなるため顔が面長になってしまうことが多いです。
口呼吸によって引き起こされるアデノイドによるアデノイド顔貌は、鼻の奥にあるリンパの塊の肥大(扁桃肥大)によって起きる顔の特徴です。
口もとの突出や首とあごの境目がなくなります。
①歯医者で治療
口周りの筋力不足が原因の場合、
口唇閉鎖不全症かどうかは、お口の動きを確認したり、口唇閉鎖力を測定し確認します。
口腔筋機能療法(MFT)という治療で口腔周囲筋の発達を促すトレーニングを行います
出っ歯などの歯並びが原因の場合は矯正治療で歯列を整えます。
②耳鼻咽喉科で治療
アレルギー性鼻炎が慢性化すると口呼吸が習慣化してしまいます。
できるかぎり早期の治療が大切です。
出来る限り早期の治療を行うことで、お口ぽかんで歯や全身への影響は防ぐことができます。
成長途中のお子さまの方がより根本的な解決につながります。